就寝中や運動中などに突然足がつって動けなくなったという経験のある人は成人であればほとんどの人が該当します。激しい痛みや痙攣が起こることでパニックになってしまうという人もいるのではないでしょうか。
足がつる原因として挙げられるのが加齢や妊娠、冷えや筋肉疲労、運動不足や水分・ミネラル不足などですが、これらの原因以外に服用している薬の副作用で足がつりやすくなっている人がいます。
どんな薬を服用すると副作用として足のつりが出てくるのでしょうか。また対策はあるのでしょうか。
●足のつりを起こす薬とは
副作用で足のつりを起こす薬としては、高血圧の薬、高脂血症の薬、抗がん剤、喘息の薬、利尿剤、ホルモン剤などが挙げられます。
○高血圧の薬で足がつる理由
例えば高血圧の治療のための薬を服用している人の場合は、血圧が上昇しないように抑える薬を服用します。薬によって血圧を下げることから血圧が低くなり、血行不良が起こりやすくなると考えることができます。
血行不良は筋肉を硬直させ、足がつりやすくなる原因となることから高血圧の治療のための薬の副作用によって足のつりが起こりやすくなると言われています。
○利尿剤で足がつる理由
利尿剤には尿量を増加させる働きがあります。
排尿は水分やミネラルを体外に排出させるための最も効果的な手段であり、高血圧や腎臓疾患などの治療に取り入れられていますが、体内の水分やミネラルが尿として必要以上に排出されてしまうと体内のイオンバランスが崩れてしまうことから、利尿剤の副作用として足のつりが起こることがあります。
●薬の副作用は我慢しなければならないのか?
病気の治療のための薬であることから、副作用として起こる足のつりは多少であれば我慢しなければならないと考えている人もいるのではないでしょうか。
ですが、足のつりとは言っても就寝中や朝方などに頻繁に起こると睡眠不足やストレスの原因になりますし、高齢になると重症化して日常生活にも支障をきたしてしまいます。
また運動中などに足がつると転倒などの危険性もあることから、薬を服用していることで足がつるという人はかかりつけの医師に相談して同じ効果のある別の薬を処方してもらうことで対策することができます。
●まとめ
病気の治療のために必要な薬の副作用によって起こる足のつりは我慢しなければならないというものではありません。足がつるというのは頻繁に起こることでストレスになってしまうので早めに医師に相談してみましょう。