足がつるのは病気のせい!確認したい病気7種類

病気 白衣の先生

足をチェックすることで様々な身体の状態を知ることができるというのを聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
足のふくらはぎは第二の心臓とも呼ばれている部分であったり、足の裏には身体の重要なツボが集まっています。
健康をチェックする上でも足はとても重要な役割を果たしており、足がつるという症状も実は病気が隠れているかもしれません。

●足がつるのはなぜ?

足がつるのは筋肉が収縮して痙攣を起こすからです。
水分不足やミネラル不足、運動不足や疲労、冷えなどが一般的に足がつる原因となっています。
就寝中や寝起き、運動をしている最中などに足がつって激痛に悶えたという経験はほとんどの人が持っています。ふいに痛みに襲われるのでパニックになることも多いのが足がつるという状況です。
足がつることが多いという人は適度な運動や生活習慣の見直し、冷えの解消、水分やミネラルの補給を意識することで改善することがほとんどですが、稀に病気のサインとして足がつることが多いという人がいます。

●糖尿病神経障害によるもの

糖尿病神経障害のサインとして挙げられるのが足のつりです。
糖尿病神経障害は糖尿病網膜症や糖尿病腎症と並び、糖尿病によって引き起こされる合併症の一つであり、糖尿病の合併症の中でも高い頻度で発症する合併症です。

症状としては手足のしびれや痛み、感覚の麻痺などがあります。またこの他にも立ちくらみや味覚障害、発汗異常などもあります。
そして糖尿病神経障害をチェックするときに足の症状として挙げられるのが、足がつる、こむら返りが起こるという症状です。

○原因がはっきりと解明していない糖尿病神経障害

医学が発達している現代でも、糖尿病神経障害の明確な原因はわかっていません。一説としてソルビトールと呼ばれる障害を起こす原因となる物質が高血糖が続くことで異常に発生して末梢神経が障害を受けることで手足に症状を感じるようになると言われています。筋肉の収縮には神経が大きく関係しているので、神経がダメージを受けてしまうと上手く調整することができずに足がつるという症状が起こると考えることができます。

糖尿病神経障害により手足の症状は左右対称に表れると言われていますが、自覚症状がある人は約15%程度であり、自覚症状がない人も含めると30%~40%はいると言われています。

○まずは糖尿病のチェックを!!

糖尿病神経障害は糖尿病の合併症であることから、足が頻繁につることで糖尿病神経障害を疑っているという場合はまずは糖尿病のチェックをしましょう。糖尿病は生活習慣病の一つであり、気づかないうちに発症している可能性もある病気です。誰にでも糖尿病のリスクがあることからこまめにチェックをすることが大切です。足がつる以外に、

・喉が頻繁に乾く
・すぐにお腹が空く
・疲れやすい
・トイレが近くなった
・目がかすむ
・足にしびれを感じる
・食べているのに体重が減る

などの症状がある場合は一度病院を受診して医師に相談しましょう。

こちらの記事でも詳しくご紹介しています。参考にされてください。↓

足がつるのは病気のサイン?糖尿病との関係とは

●脊柱管狭窄症によるもの

足が頻繁につるという人の中には脊柱管狭窄症が疑われる人もいます。
足がしびれたり、太ももの外側からお尻にかけて痛みを感じる、長時間歩いたり、立っていると痛みやしびれを感じると言った場合に病院に行くと、多くの場合脊柱管狭窄症と診断されます。

○神経が圧迫されて起こる脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症は、背骨の腰の部分の中を通っている脊柱管が狭くなることで神経が圧迫されて起こります。神経が圧迫されると痛みやしびれ、筋力の低下などの症状を感じるようになります。
足のつりには筋力の低下や神経などが深く関係しているので、脊柱管狭窄症の症状の中にも足がつるという症状が含まれます。
脊柱管狭窄症は基本的には腰からくるものですが、足の変形も大きく関係しています。自分の足の形に合わない靴を履くことで足の中指や薬指は変形しやすくなってしまいます。

○脊柱管狭窄症のチェック

脊柱管狭窄症の症状としては、長い距離を続けて歩くことができません。背筋を伸ばして長時間立っていたり、歩いたりすると太ももや膝から下にしびれや痛みを感じます。

休息をすると痛みなどが和らぐのが特徴であり、安静にしていると症状はほとんどありません。また腰が原因と言われることが多いのが脊柱管狭窄症ですが、腰痛は強くないのも特徴の一つです。
この他にも脊柱管狭窄症が進行すると、下半身の筋力が低下したり、肛門の周囲にほてりを感じたり、尿の出が悪くなる、尿もれを起こすなどの症状も表れるようになります。

頻繁に足がつるという人で、これらの症状を感じる場合は専門医を受診しましょう。

●閉塞性動脈硬化症によるもの

閉塞性動脈硬化症にも足がつるという症状があります。
閉塞性動脈硬化症とは手足の血管に動脈硬化が起こり、血管が狭くなったり血管が詰まるもので、血流の流れが悪くなり手先や足先に必要な栄養素や酸素を十分に送ることができなくなってしまうことで手足に様々な障害が起こります。

○動脈硬化とは

動脈硬化は血管の内側にコレステロールなどが溜まることで血管が狭くなったり、血管が詰まる状態のことを指します。動脈硬化は糖尿病や高血圧、高脂血症などの生活習慣病があるとさらに起こりやすくなるものです。
閉塞性動脈硬化症は非常に死亡率が高い病気であり、5年で30%、10年で約半数の患者が死亡するというデータもある恐ろしい病気です。

○閉塞性動脈硬化症の自覚症状の一つであるこむら返り

閉塞性動脈硬化症の自覚症状の一つとして挙げられるのが、こむら返り、つまり足のつりです。足がつる原因として挙げられるのが冷えですが、閉塞性動脈硬化症は下半身の冷えから始まります。じっとしていても痛みを感じるようになり頻繁に足がつるようになります。悪化すると歩行困難や壊死などを招くこともあります。

○閉塞性動脈硬化症の症状をチェック

閉塞性動脈硬化症では頻繁に足がつる他に、手足が冷たい、手足がしびれる、歩くとふくらはぎに痛みを感じるなどの症状が挙げられます。閉塞性動脈硬化症は動脈硬化に関係する他の病気を併発している場合もあるので、気になる症状がる場合は早めに専門医を受診しましょう。

●椎間板ヘルニアによるもの

でべそや脱腸など、体の中にある臓器があるべき位置から脱出してしまった状態をヘルニアと言いますが、椎間板ヘルニアは背骨のクッションの役割を果たしている椎間板に起こるものです。椎間板の中には髄核と呼ばれるゲル状の組織があり、これが外に飛び出してしまうと椎間板ヘルニアと診断されます。
そして椎間板ヘルニアがある人は足がつりやすい傾向にあります。

○ヘルニアとこむら返りの関係

重たいものを持ち上げたときや腰をひねったときなどに、ゲル状の髄核が外に押し出されると神経を圧迫します。筋肉の収縮や弛緩には神経が大きく関わっていることから、足の神経に直接影響を与えてしまう椎間板ヘルニアはこむら返りを起こしやすくなります。

○椎間板ヘルニアの症状をチェック

椎間板ヘルニアは急性の場合は激しい腰痛や足の痛みです。ヘルニアが突出している部位によって下半身のどこに痛みが出てもおかしくないのが椎間板ヘルニアであり、ぎっくり腰として表れることもあります。痛みの他には感覚が鈍くなる、足に力が入らない、しびれるなどの症状が挙げられます。また尿や便が出にくくなる、頻尿や失禁なども椎間板ヘルニアの症状です。

椎間板ヘルニアは残念ながら完治することはできないと言われています。ですがしびれや痛みなどを取り除く治療を受けることはできるので気になる場合は専門医を受診しましょう。

●腎疾患によるもの

腎臓に何らかの異常が起こっている場合を腎疾患と言います。腎疾患には、急性腎炎や慢性腎炎、腎盂炎やネフローゼ症候群、腎不全や尿毒症などが挙げられます。例えば、尿道からの細菌感染によって尿が集まる腎盂で炎症が起こると腎盂炎と診断され、腎不全で本来排泄されるべき老廃物が体に溜まって様々な症状を引き起こすと尿毒症と診断されます。腎臓の機能が低下すると透析療法や腎移植が必要になることもあります。そして腎疾患に罹ると足がつりやすくなります。

○腎臓の機能が低下するとイオンバランスが崩れる

足がつる原因として挙げられるのが水分不足やミネラル不足です。そして腎臓は体内の塩分や水分の排出量をコントロールし、不要なものをろ過して体外に排出する役割を持っています。腎臓の機能が低下することで水分やミネラルなどのバランスを上手く調節することができなくなると足がつりやすい原因を作ってしまうことになります。

ミネラルが不足していると足がつりやすい?ミネラルの役割とは

○腎臓疾患かどうかを探すヒント

足がつる原因は他にもありますが、腎疾患を疑う場合は体がむくんでいないか、倦怠感はないか、貧血になっていないか、血圧に異常はないかなどをチェックしてみましょう。足が頻繁につるという症状に加えて、これらの症状が思い当たる場合は腎疾患を疑って早めに専門医を受診しましょう。

水分やミネラルについてはこちらの記事でも詳しくご紹介しています。参考にされてください。

足がつるのは水分不足が原因!水分が不足する原因はこんなにある

ミネラルが不足していると足がつりやすい?ミネラルの役割とは

●脳梗塞や心筋梗塞によるもの

冬場などに起こりやすいのが脳梗塞や心筋梗塞などの血栓症です。血管の中に決戦と呼ばれる血の塊ができることで、血栓が血管を塞ぎ酸素や栄養素を送れなくなることで脳梗塞や心筋梗塞を発症します。脳梗塞は脳に酸素や栄養などを送る動脈に、心筋梗塞は心臓の筋肉に血液を送る冠動脈に起こるものです。どちらも最悪の場合には死に至る非常に危険な疾患です。そして脳梗塞や心筋梗塞の前兆として挙げられるのが、こむら返り、つまり足がつるという症状です。

○脳梗塞や心筋梗塞は前兆で気づくことができれば運がいい?

脳梗塞や心筋梗塞は突然発症します。もちろんそれ以前に血管の中に血栓ができてしまうような生活習慣を送っている、遺伝的な問題があるなどの理由はありますが、突然倒れるなど突発的に発症します。
脳梗塞や心筋梗塞の前兆として、呂律が回らない、手足がしびれるなどの症状があり、この時点で気づいて病院を受診することができれば運がいいと考えられる疾患です。この他にも足がつるという症状と一緒に奥歯の痛みは左肩だけが痛いなど気になる症状がある場合は早急に専門医を受診しましょう。

●まとめ

足がつるというのは日常的なことで、しばらく痛みを我慢すると治まることから、あまり深く考えたことがないという人も多いのではないでしょうか。ですが足が頻繁につるという場合は重大な病気が隠れている場合があります。他にも気になる症状がある場合は、安直に考えずに病院を受診しましょう。

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